古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」107


木花之佐久夜比売(このはなのさくやひめ)1 
      

邇邇芸命(ににぎのみこと)は、大国主
命から譲られた葦原中国を統治するため、
高天原から降りてきました。


ある日。
邇邇芸命が、笠沙の岬を歩いていると、
向こうから娘がやってきました。
はっとするほど美しい娘でした。
邇邇芸命は、その娘に一目ぼれ。


「あなたの名前は?」
「私は、大山津見神の娘で、神阿多都
比売(かむあたつひめ)。 別の名を、
木花之佐久夜比売(このはなのさくや
ひめ)といいます」


         つづく