[童話]雪んこの舞
雪んこの舞 7
るみは、何度も何度も舞の先生におしえてもらい、
一生けんめいけいこをしました。
ほかの雪んこたちの何百倍もけいこをしたのです。
いやみをいわれても、けなげにがんばるるみの姿
をみて、一人ふたりとるみにやさしいことばをかけ
てくれる雪んこがあらわれました。
もうるみはひとりぼっちではありません。
十ニ月八日。
代表の雪んこたちが、下界へおりるリハーサルの
日です。
「無事におりていけるかしら」
るみは不安でした。
「あんなに一生けんめい練習したのだもの、きっ
とうまくおりていけるわ」
るみは何度もそう自分にいいきかせました。
つづく
「雪んこの舞」は、みほようこの初めての
童話集「風の神様からのおくりもの」に収
録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html
童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。