じいじとせみ

[童話]じいじとせみ


じいじとせみ 8


「みーん、ミーン、ミーン」
じいじが元気だった時と同じように、松の木で蝉が鳴
いています。
青年は、じいじの顔をたった一度しかみたことがあり
ません。
でも、青年はじいじとずっと一緒に暮らしてきたような、
そんな気がするのです。 


           おわり