2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

まつよいぐさ

「花のほほえみ」より まつよいぐさ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの11 これが、きよと白駒の出会いで した。 この時、きよは七才。 白駒は、生まれたばかりでした。 その後。 何日たっても、飼い主はあらわれ ませんでした。 白駒は、他の馬といっしょに、庄 屋の家で大切に育てられました。 きよ…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの10 「早く迎えにきてくれるといいね。 とうちゃん、馬の名前は、どうす るの」 二人は、いろいろな名前をあげま した。 「雪のように白いから、白雪」 「楓の紅葉がきれいだったから、楓」 「白駒」と。 「きよの好きな名前にしな…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの9 近くに家があるかなと探したが、 一軒もない。 湖は、こわいくらいに、しーん と静まりかえっていた。 「この馬は、誰の馬ですかー」 とうちゃんは、大声で何度もきい た。でも、誰も返事をしない。 けがをしている馬を、そのま…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの8 その後、再び帰る道を探し、森の 中を歩いた。 しばらくすると、 「こっちですよー」 どこからか、声が聞こえたような 気がした。 女の人の声だった。 声のした方へ歩いて行くと、突然 目の前に大きな湖があらわれた。 青く澄ん…

はてなハイク

dowakanはてなハイク http://h.hatena.ne.jp/dowakan/ 花の写真・ひとりごと・おはよう・・・ などを、投稿しています。

コウリンタンポポ

「花のほほえみ」より コウリンタンポポ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの7 今朝。 とうちゃんは、夜があけないうち に、八ヶ岳のふもとの森へ、きの こをとりに行った。 森へ着いたのは、朝日がのぼるこ ろだったかな。 おととい、雨が降ったせいか、き のこがぞくぞくはえていた。 とうちゃんは、夢中で…

コウリンタンポポ

「花のほほえみ」より コウリンタンポポ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの6 「いいものって、なんだろう」 きよはわくわくしながら、庭へ 行きました。 すると、庭には、かわいい子馬が。 雪のように白い馬でした。 子馬は、つぶらなひとみで、きよ をじっとみています。 「わぁー、かわいい馬。 とうちゃ…

りゅうの俳句

・ この家は ただいますれば 赤とんぼ ・ ライオンを 話されたし 王妃なり ・ ライオンを 聞いていました なつかしむ ・ この人は 話されたし おかげかな ・ このくりの ふくされたる 名前かな

赤とんぼ

「花のほほえみ」より とんぼ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの5 それから三年がすぎました。 八ケ岳のふもと、佐久の庄屋の 家に、かわいい女の子が生まれ ました。 長い間こどもが授からなかった 夫婦は、大喜び。 きよとなづけられた女の子は、や さしいこどもに育ちました。 第一章 白駒は…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの4 その一カ月後。 桜の花が満開になったある日。 朝日長者の門前に、生後一カ月く らいの女の子と、梶の紋がついた お守りがおいてありました。 「神様が、わしら夫婦の願いを、 やっときいてくださった。 ありがたいことじゃ。この…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの3 「両親になる人は?」 「清太に限らず、どの人も自分の 魂と同じような人を選らび、その 人のこどもにしてもらうのじゃ」 「出発は、いつでしょうか」 「二十日後」 「えっ、二十日後?」 「そうじゃ。急なことで悪いのぅ。 どう…

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの2 「なんでしょうか」 「ふくといっしょに、あちらの国 へ行ってもらえないだろうか」 「私が・・・ですか?」 「無理かのぅ」 「妻も、いっしょですか」 「いや。今回は、別々じゃ。 でも、きよも、あちらの国へ行く 予定があるら…

げんのしょうこ

「花のほほえみ」より げんのしょうこ

女神さまからのおくりもの

女神さまからのおくりもの1 プロローグ 「あのかたが、丘の上で待って いますよ」 清太は、丘へ向かって、馬を走 らせました。 「なにかご用でしょうか」 「清太は、こちらへきて、どれ くらいになる?」 「五百年になります」 「そうか、そんなになるのか…