竜の姿をみた少女6
「竜? そんなもの、いるはずな
いよ」
「村に伝わっている大昔の話だろ」
「この世に、竜なんているはずな
いじゃん」
「かなちゃん。湖に竜がいると思
っているの。馬鹿みたい」
友だちは、みんなそういいます。
「となりのかなちゃんは、しらかば
湖に竜がいると信じているようだわ」
「この世に、竜なんているはずない
のにね。
何を馬鹿なことをいっているのかしら」
「そういえば、かなちゃんのおとう
さんも、湖に竜がいると信じている
みたい」
「ほんとうにおかしな親子だねぇ」
村の人たちは、どの人も「竜なんか
いない」と思っていました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090608#p1
初めて読んでくださったかたへ
竜の姿をみた少女1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090604#p2
童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727