竜の姿をみた少女


  竜の姿をみた少女7


山深い村にも、ようやくあたたか
な春がやってきました。
湖のほとりでは、空色のいぬのふ
ぐりの花が咲き始めました。
かなは、いぬのふぐりの花が大好き。



「かな、この空色の花はね、いぬ
のふぐりという花だよ。
かわいい花だね。空のお星さんが、
草むらでかくれんぼしているみた
いだね。
いぬのふぐりの花は、きびしい寒
さの中で、春一番に咲くんだよ」
なくなったおかあさんが、教えて
くれた花でした。



そんな春のある日。
かなは、一人でしらかば湖へ行き
ました。
そして、しらかばの木の下で、湖
をながめていました。



すると・・・。
どこからか、小さな声が聞こえて
きました。
「だれかしら」
あたりをみまわしましたが、だれ
もいません。


             つづく



    昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090609#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜の姿をみた少女1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090604#p2




童話「竜の姿をみた少女」は、童話
竜神になった三郎」の続編。



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

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