竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女26


「まちがった思いって?」
「自分さえよければ、人はどうな
ってもよいという思いじゃ。
その思いは、どんどんエスカレー
トしていく。



そういう思いがたくさん集まると、
自分の町さえよければ、自分の国
さえよければと、思いが大きくふ
くらんでいってしまうのじゃ。



そんな人間たちのまちがった思い
が、竜の世界にも、影響を与えて
いるのじゃ。
どの人も、まず人のことを考えら
れるとよいのじゃがのぅ」
おじいさんは、遠くをみながらい
いました。



「おじいさん。おじいさんの胸か
らもれている光は、何ですか」
「かなは、この光がみえるの」
「はい、みえます。黄金色の美し
い光がみえます」
「そうか。みえるのか」
おじいさんは、ふところから黄金
色の玉をとりだしました。


         つづく

            
    昨日の分は、こちら


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    初めて読んでくださったかたへ


    竜の姿をみた少女1


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童話「竜の姿をみた少女」は、童話
竜神になった三郎」の続編。



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

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