女神さまとの約束


  女神さまとの約束23


「はい。守ります」
ふくは、そう答えました。
白駒も、うれしそうに「ひひーん」
とないています。



水たまりの中へ手をいれてみると、
なんとあたたかな湯でした。
黄金色の花は、湯の中に咲く花だ
ったのです。



ふくと白駒は、あたたかな湯に手
と足をひたしました。
ふくは、花びらを一枚とり、湯に
ひたしました。



そして、黄金色の花びらで、手と
足をさすってみました。
すると、ふしぎなことに、疲れが
いっぺんにとれました。



「白駒も、さすってあげるね」
「疲れがとれますように」と祈り
ながら、ふくは白駒の体をさすっ
てあげました。


         つづく



     昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091014#p1



     初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090923#p1



「女神さまとの約束」は、信州の
佐久にある湖・白駒の池に伝わっ
ている話をヒントにして、みほ
ようこが書いた物語。