竜の姿をみた少女


   竜の姿をみた少女16


「なんだろう?」
みると、湖のむこうから、竜らしきも
のが近づいてきました。
うすい黄色の竜でした。



竜の体には、銀色のうろこがたくさん
ついています。
そのうろこが太陽にあたり、きらっき
らっと光っていました。



らんらんと光るするどい目。すっとの
びた大きな二本の角。
やりをうえたようなたくさんのきば。
長さは、かなの身の丈の五倍以上ある
でしょうか。
大きな美しい竜でした。 



「わぁ、竜だぁー! しらかば湖には、
竜がいたんだぁ」 
かなは、びっくりして大声でさけびま
した。
竜は、だんだんに近づいてきます。 


               つづく



    前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20110828#p2






童話「竜の姿をみた少女」は、
みほようこの五冊目の童話集
「竜の姿をみた少女」に、収録
されています。
2009年12月、「鳥影社」
から、発行されました。



童話集「竜の姿をみた少女」は、
「しらかば湖」と「白駒池」を
訪ねた時に、信州諏訪の「風の
神様」から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリ
ーズ5。





   収録されている童話

  ・ 竜の姿をみた少女

  ・ 女神さまとの約束



       裏表紙