女神さまからのおくりもの


   女神さまからのおくりもの9


けがをしている馬を、そのままおいてくる
わけにはいかない。 だから、つれてきた
のさ。



「きよ。しばらく、この馬をあずかってあ
げよう」
「とうちゃん。この馬、誰の馬かしら」
「誰の馬だろうね。 馬がたおれていた場
所へ、わが家の住所をおいてきた。 飼い
主がいれば、訪ねてくるだろう」



「早く迎えにきてくれるといいね。 とう
ちゃん、馬の名前は、どうするの」
二人は、いろいろな名前をあげました。
雪のように白いから、白雪。 楓の紅葉が
きれいだったから、楓。白駒・・・と。



「きよの好きな名前にしなさい」
「じゃあ、白駒」
「白駒か。 いい名前だね」
吉衛門が、うれしそうにいいました。


       つづく



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まで。


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