女神さまからのおくりもの10
「あなたの名前は、白駒よ。今日から、
わが家でくらすの。 私は、きよ。
とうちゃんは、吉衛門。 よろしくね」
すると、白駒が、「ひひーん」となき
ました。 かわいい声でした。
これが、きよと白駒の出会いでした。
この時、きよは七才。 白駒は、生まれ
たばかりでした。
その後。
何日たっても、飼い主はあらわれません
でした。
白駒は、他の馬といっしょに、吉衛門の
家で大切に育てられました。
きよは、白駒に会いに、毎日馬小屋へ行
きます。
「おじいさん。白駒は、元気?」
「元気ですよ、おじょうさま。 白駒のけ
が、すっかりなおりましたよ」
「よかったね、白駒」
つづく
この童話の挿絵を募集しています。
挿絵を描いてくださるかたは、「鳥影社」
まで。