古事記神話「山の神と海の神の娘」


   海彦山彦 6


「つり針がみつかるまで、毎日
海へ行って探してこい」
海彦は許してくれません。
山彦は毎日海へ行き、つり針を
探しました。
でも、つり針はみつかりません。



山彦は、自分の長い剣をこわし、
五百本のつり針をつくり海彦に
わたしました。
「そんなつり針ではだめだ。元
のつり針でなくては」
海彦は、つり針を受け取ってく
れません。


      つづく