古事記神話「古事記物語」


 八岐大蛇(やまたのおろち)11


その時、雲がもくもくと立ちあが
ったそうです。


  その時に、命が詠んだ歌。

 八雲たつ 出雲八重垣 妻隠みに
 八重垣作る その八重垣を



命は、義父の足名椎(あしなづち)
をよび、「わしの宮殿の長官になっ
てほしい。 これからは、稲田の宮
主・須賀の八耳神となのりなさい」
と命じました。



須佐之男命と櫛名田比売は、この地
で幸せに暮らしました。

  
     つづく