古事記神話「古事記物語」


   大国主命


   沼河比売 4


能登半島の開拓が終わると、大国
主命は舟で越の国へ上陸しました。
越に着いた大国主命は、身能輪山
に宮殿をかまえ、村の人々に農耕
の技術や砂鉄の精錬技術などを伝
えました。



ある日。
大国主命は、沼河比売が住んでい
る里をこっそりみにいきました。
そして、「沼河比売沼河比売―」
と、大声でさけんでしまったのです。



そのため、「大国主命は、沼河比売
のことが好きらしい」といううわさ
がたってしまいました。


       つづく