2016-07-27 ふしぎな鈴 童話 校長先生と桜の鈴 8 「おとうさま、おとうさまー」とよぶ娘 の声まで、校長先生ははっきり思い 出しました。 「やはり、かなは私の娘だったのだ」 校長先生はそう確信しました。 「しかし、かなはまだ幼い。遠い 昔のことを話したところで、どう なるものでもない。かなもいつか 私のことを知るだろう。その日が くるまで、そっとしておこう」 校長先生はそう心に決めました。 つづく