2016-12-22 竜神になった三郎 童話 竜神になった三郎 19 三郎はひっしで舟をこいできたの で、うでが疲れていました。 「あーあ」 三郎がせのびをしようとたちあが った時、兄たちは「それ、今だ」と、 目くばせしました。 「えいっ」 兄たちは、三郎を後から力いっぱい おしました。 「あっ」 声をあげた時には、三郎はまっさか さまに湖におちていました。 三郎の目にとびこんできたのは、う ずをまいている水面でした。 うずはだんだんに大きく、強くなっ てきました。 つづく