2017-06-17 竹取物語 童話 帝、不死の薬を高い山で焼く 3 すると、ある人が、 「駿河の国にある山が、都にも近 く、天にも近いといわれています」 と答えました。 帝が、歌を詠みました。 あふこともなみだにうかぶ我が身には 死なむ薬も何にかはせむ かぐや姫からもらった不死の薬の 壺に手紙をつけて、御使に渡しま した。 勅使の調(つき)の岩笠を呼び、駿 河の国にある山の頂きに、壺と手 紙を持っていくように、命令しま した。 つづく