井戸で鳴く黄金色のにわとり


井戸で鳴く黄金色のにわとり 21


「ぴしゃ」
「ぴしゃっ」
大きな音をたて、雷がいくつも
落ちました。
ますますはげしい雷雨になりま
した。
そして、空からは、血なまぐさい
雨が降ってきます。



すさまじい雷雨に驚いた織田軍
は、安全な場所へ避難しました。



三十分後。
大雨により、城の火も消えました。
「やれやれ」
「火が消えてよかった。あのまま
火が燃えていたら、わしらは城内
で全滅じゃ」
城内にいた人々は、ほっと胸をな
でおろしました。


        つづく