竹取物語

[童話]竹取物語


   竹取物語 75


第六章 大伴御行大納言と龍の頸の玉 10


「今まで、こんな苦しい目にあっ
たことは一度もない。どうなって
しまうのか」


すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っ
ているが、こんないやな目にあっ
たことは一度もない。船が沈まな
ければ、雷が落ちるだろう。


神様の助けがあれば、南の海に
漂着できると思うが。あなたを船
に乗せたばかりに、こんなことに
なってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。


      つづく