2018-01-07 開善寺の早梅の精 童話 開善寺の早梅の精 19 梅の花が、月あかりに照らされ 美しくみえます。 何事もなかったかのように、梅 の花の香りが、あたり一面にた だよっていました。 東の空が、だんだんに明るくな りました。 「ちゅん、ちゅん、ちゅん」 すずめのなき声も聞こえます。 「わしは、夢をみていたのだろ うか。美しい上品な女の人、舌 がとけてしまいそうなうまい酒、 おいしい料理。あれは、夢だっ たのだろうか。 つづく