古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」17


伊耶那岐命(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)15


伊耶那岐命は、筑紫の日向の橘のあわき原
に着きました。
「わしは、なんと醜い汚れた国へ行ってい
たものだ。体についた汚れを、川で洗って
清めよう」
伊耶那岐命は、みそぎをしました。


その時投げ捨てた杖・帯・袋・衣・はかま
などが、すべて神になりました。
「上の瀬は、流れが急だ。下の瀬は、流れ
がゆるやかだ」
そういいながら、伊耶那岐命は中ほどの瀬
に飛びこみ、体を清めました。
その時にも、たくさんの神が生まれました。


         つづく