古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」117


海彦山彦 1
      

木花之咲夜比売(このはなのさくやひめ)が、火の
中でうんだ三人のこどもたちは、りっぱな若者にな
りました。
兄の火照命(ほでりのみこと)は海彦、弟の火遠理
命(ほをりのみこと)は山彦とよばれています。


海彦は毎日海へ行き、鯛やひらめなどの魚をとって
帰ります。
「今日は、大きな鯛がつれたぞ。どうだ、みごとな
鯛だろ」
そういって、山彦に自慢します。
一方、山彦は山へ行き、猟をしています。
きじ・鹿・いのしし・うさぎなどの、獣をとること
が上手でした。


          つづく