古事記神話「古事記物語」

[童話]古事記神話「古事記物語」


古事記神話「古事記物語」126


豊玉比売 3


「どなたかしら」
豊玉比売は、外に出てみました。
背の高いりりしい青年が、にっこり笑って立
っていました。
「まあ、すてきなかた」
「なんてかわいい人だろう」
お互いに一目ぼれ。


豊玉比売は、父の海の神に知らせました。
「父上、宮殿の入口に、すてきな青年がきて
おります」
「どなたかな」
海の神は、外に出て確かめました。
「あのかたは、瓊瓊杵尊さまの御子・山彦さ
まじゃ」
瓊瓊杵尊さま?」


         つづく