雪んこの舞

[童話]雪んこの舞


   雪んこの舞 2


るみたち雪んこが、最初におぼえなくてはなら
ないこと、それは雪の舞でした。
るみも生まれてすぐ、おかあさんから雪の舞の
手ほどきを受けました。
「ちら、ちら、ちら」
「ちーら、ちーら、ちーら」
これが雪の舞の基本です。


おかあさんはるみの前で、何度も何度もおどっ
てみせました。
しかし目のみえないるみには、どうやっておどっ
たらいいのか見当もつきません。
「るみ、右の手を高くあげ、それから左の足をあ
げるのよ」
おかあさんはるみの手をとって、何度も教えてく
れるのですが、るみには少しもわかりません。

 
        つづく





「雪んこの舞」は、みほようこの初めての
童話集「風の神様からのおくりもの」に収
録されています。


https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu1.html


童話集「風の神様からのおくりもの」の価格は、
現在1430円です。