女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 20


「白駒。とうちゃんは、だいじょうぶかしら?」
「女神さまが守ってくださっているから、おとうさんのこ
とは心配しなくてもだいじょうぶですよ。ふくさん、これ
からどうしますか」
「もう少し、黄金色の花をさがしてみます。白駒、おね
がいしますね」
ふくは、あらためて白駒にお願いしました。


ふくと白駒は、再び黄金色の花をさがして歩きました。
今度は馬からおりて、岩の裏までさがしました。
それでも、黄金色の花はみつかりません。
あきらめて家に帰ろうとした時、硫黄岳のけわしい岩
場の方から、かいだことのないにおいがしてきました。


             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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