女神さまとの約束

[童話]女神さまとの約束


    女神さまとの約束 42


ねぇ、白駒。三日くらい家に帰ってもだいじょうぶで
しょ。すぐここへもどるから。白駒、お願い。私を家へ
つれていって。どうしても、とうちゃんに会いたいの」
ふくは、必死で白駒にお願いしました。
白駒は、こまってしまいました。


「三日くらいだったら、だいじょうぶだろう」
そう思った白駒は、しぶしぶふくを家へ送っていきま
した。
「ふくさん、三日間だけですよ。三日たったら、迎えに
きますからね」
そういって、白駒は帰って行きました。


「とうちゃん、ただいま」
「ふく。女神さまとの約束は、どうしたのかね。約束を
守らないと、大変なことになるというではないか。だい
じょうぶかい」

 
             つづく





童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。

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