[童話]女神さまとの約束
女神さまとの約束 26
ふくは、湯でひたした花びらで、長者の体をやさしく
さすってあげました。
すると、どす黒かった長者の顔が、うっすらと桃色に
なりました。
「とうちゃん。きっと元気になれるよ」
「そうだな。元気になれそうな気がする」
長者は、にっこり笑いながらいいました。
「白駒。とうちゃんは、どこで休んだらいいの?」
「女神さまが、部屋を用意してあります。そこへ案内
しましょう」
白駒は、長者を背に乗せると、その場所へ案内して
くれました。
つづく
童話「女神さまとの約束」は、みほようこの五冊目の
童話集「竜の姿をみた少女」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu5.html
童話集「竜の姿をみた少女」の価格は、現在 1540円です。