あげはちょうになって

[童話]あげはちょうになって


あげはちょうになって 4


おじいさんは、しょうぶの葉で、しきものを作った。
そして、畑でとれたとうもろこし・とまと・なす・きゅうり
などを、棚に供えた。
昨日買ってきたみかんやぶどうも供えた。
二人は、先祖が帰ってくる時に乗る乗物を、なすと
きゅうりで作った。


先祖を迎えるための用意ができたので、かなとおじ
いさんはお墓へ先祖を迎えに行った。
お墓は、家の裏にある。
二人は急な石段をのぼり、改修工事が終わったば
かりの墓に着いた。
「ぴゅー」
「ぴゅぅーっ」
水神様の方から、涼しい風が吹いてきた。


          つづく