お月さまの耳かざり

[童話]お月さまの耳かざり


お月さまの耳かざり 5


「誰だろう」
あたりをみまわしましたが、誰もいません。
空をみあげると、お月さまがにっこり笑っていました。


「あっ」
お月さまの耳についていた星が、かなの耳をめがけ
て、するするっとおりてきました。
そして、かなの耳にぴたっとつきました。
「なんてすてきな耳かざりだろう。うれしいなぁ。お月
さま、ありがとうございました」
かなは、何度もお礼をいいました。
かなとりゅうは、いそいで家に帰りました。


             つづく