[童話]朝顔のエスカレーター
朝顔のエスカレーター 9
「誰だろう。こんな雪の日に、種をまいても芽はでな
いだろうに」
「かなさん、おねがい。雪の上に、そっと朝顔の種を
おいてくださいな」
また声が聞こえました。
かなは、外へでて、いわれたように雪の上に種をお
きました。
すると・・・。
種がわれて、中からかわいい黄緑色の芽がでてき
ました。
二枚の葉が四枚になり、八枚になり、どんどん葉が
でてきます。
そして、あっと間に、何万枚という葉になりました。
つるも空にむかって、どんどんのびていきます。
つぼみも数えきれないくらい、たくさんつきました。
つづく