富士山の好きな少女

[童話]富士山の好きな少女


富士山の好きな少女 5


突然、目の前に、富士山があらわれました。
二人が「あっ」と声をあげた時、富士山の真上で、「ぴか
っ」と光りました。
みている間に、一すじ・二すじ・三すじ・・・と、黄金色の
光のすじが増えていきます。
最後に、大きな黄金色の太陽が顔をだしました。


「みてごらん。太陽が…黄金色の太陽が…富士山の真
上からのぼってくるよ。なんてきれいな太陽だろう。ダイ
ヤモンドみたいだね」
おじいさんの声は、うわずっていました。

 
              つづく