2021-07-23 じいじとせみ 童話 [童話]じいじとせみ じいじとせみ 1 暑い夏の昼さがり。 「ぱさっ」 庭の松の木に、何かとまりました。 「みーん、ミーン、ミーン」 とつぜん、せみが鳴き始めました。 「せみか…」 じいじは、庭におりて、松の木をみあげました。 小さなせみが、体中で鳴いています。 今年は梅雨があけてから、いってきも雨が降りません。 朝から太陽がかっとてりつけ、からからでりの日が、も う五十日も続いています。 つづく