2021-07-28 じいじとせみ 童話 [童話]じいじとせみ じいじとせみ 6 「ぼうやにこの蝉をわたしておくれ」 じいじは、紙袋に入った蝉をわたしました。 こんな体になっても、まだぼうやと約束したことを守ろ うとしているじいじ。 そんなじいじをいじらしく思いました。 「はい、はい。この蝉をぼうやにわたしますよ。これは じいじがとってくれた蝉ですよって」 じいじは静かに目をとじました。 ばあばがきてくれて、ほっと安心したのでしょうか。 つづく