ふしぎな鈴

みほようこの三冊目の童話「ふしぎな鈴」
の表紙が、できあがりました。
後は、印刷と製本。 九月中には、本が発
売される予定です。 



「ふしぎな鈴」の表紙、なぜか時間がかか
りました。 七月中には本が完成すると思
ったのですが・・・。 



本の表紙の絵は、柱時計の上に黄金色の鳥
がとまっている絵。


   「ふしぎな鈴」表紙の絵の場面


おとうさんがなくなった夜のことです。
「リーン・リーン・コロンころん」
「リーン・リーン・コロンころん」
誰が鈴をふっているのでしょうか。
どこからか鈴の音が聞こえてきました。



真っ暗な部屋の中で、柱時計の上だけが、
明るくきらきらと輝いています。
よく見ると、黄金色の鳥が一羽、柱時計
の上にとまっていました。見たこともない、
黄金色の美しい鳥です。



「かなさん、私は遠い国からあなたのおと
うさんを迎えにやってきました。これから
おとうさんは遠い国へ旅立ちます。おとう
さんは、あちらの国でかなさんやおかあさ
んのことを、ずっと見守っていますからね。
では、これから出発します。かなさん、お
かあさんのことを、たのみますよ」



そういうと、黄金色の鳥はおとうさんを背
中にのせて、どこかへとんでいってしまい
ました。それはあっという間の出来事でした。
「黄金色の鳥は、あちらの国っていったけれ
ど、あちらの国ってどこにあるのかしら?」
かなは「あちらの国」ということばが、気に
なりました。

    (略)



おおぜいのこどもたちに、「ふしぎな鈴」
を読んでいただきたいと思います。