すずめの鳴き声がする。


「ちゅん、ちゅん」
庭に、すずめがきている。
すずめの姿をみるのは、ひさしぶりだ。



愛犬「りゅう」が元気だった頃は、すずめた
ちは毎日庭にきていた。
りゅうとすずめたちは、大の仲良しで、りゅう
がどんなに近づいてもすずめたちは逃げなかっ
た。りゅうが昼ねをしている鼻先で、ちゅんち
ゅんとなきながら、りゅうが残したごはんを食
べていた。



そんなすずめたちだが、私がカメラをむけると、
ぱっと逃げていく。りゅうには、心を許してい
ても、300ミリの望遠レンズのついたカメラ
を持っている私は、こわかったのだろう。
カメラが鉄砲にみえたのだろうか?