竜神になった三郎


     竜神になった三郎6


そんなある日。
諏訪湖の真ん中あたりに、うずをまいてい
る深い場所があると、年寄りから聞いたこと
がある。そこは底なしのふちになっているら
しい。そうだ、三郎をそのうずの中へつきお
としてしまおう。そうすれば、いくら泳ぎの
うまい三郎でも、おぼれしぬだろう。しめし
め、これは良い考えだぞ」
太郎がいいました。



「三郎は魚をとることが大好きだしな。
魚つりといえば、三郎もけいかいしまい。こ
れは良い考えかもしれんな」
次郎も賛成しました。
ついに二人は、悪魔のような恐ろしいことを
考えついたのです。


     つづく


つづきは、公立図書館などで、読んでいただき
たいと思います。



童話「竜神になった三郎」は、みほようこの二冊
目の童話集・「竜神になった三郎」に収録されて
います。







   あなたは、信じていた人にうらぎられた時、
   どうしますか?




竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

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