「ライオンめざめる」あとがき


みほようこの四冊目の童話集・「ライオンめざめ
る」が、もうすぐ「鳥影社」から発売されます。








「ライオンめざめる」は、「風の神様からのおく
りものシリーズ4」。


    収録してある童話は、三つ。

  
   ・  ライオンめざめる

   ・  笛の音よ、永久にひびけ

   ・  かきつばたになった少女




   「ライオンめざめる」のあとがき


「風の神様からのおくりものシリーズ」も、今回
で四冊目になりました。
このシリーズは、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話をまとめたものです。



私は、霧ケ峰高原が大好きです。若い時には、れん
げつつじ・日光きすげ・かきつばた・松虫草などの
花をみに、年に何度か霧ケ峰高原を訪れました。



今日は、霧ケ峰高原を訪れた時に、風の神様から聞
いた三つのお話を紹介したいと思います。
一つ目のお話は、霧ケ峰高原のふもとに住んでいる、
松虫草の花が好きな少女のお話。



かなは、七才の誕生日に、おとうさんからライオン
のロケットをプレゼントされました。
ところが、そのロケットが「うーん、うーん」とう
なるのです。
かなは、ライオンの声を聞くことができたでしょう
か。そして、ライオンは、西の国へ帰ることができ
るでしょうか。


二つ目のお話は、スキー大会の会場をつくるために
きりたおされた、志賀高原の樹令200年の楓のお
話。
一人の若者が、そのきりたおされた楓の木で、「コ
カリナ」とよばれるすてきな笛をつくりました。
どんな音色のする笛ができたのでしょうか。



三つ目は、霧ケ峰高原の八島湿原に咲いているかきつ
ばたのお話。
ある日、女神のかきつばたは、霧ケ峰高原へきすげの
花をとりに行きました。そして、ふもとの少年・山
彦と出会います。
さて、二人は・・・?



今までに発行された三冊の本、「風の神様からのおく
りもの」・「竜神になった三郎」・「ふしぎな鈴」も、
この機会にぜひ読んでいただきたいと思います。



この童話集を作ってくださった百瀬精一さまはじめス
タッフのみなさま、いろいろお世話になりました。
すてきな本を作っていただきありがとうございました。
挿絵を描いてくださった長野ひろかず先生、今回もす
てきな挿絵を描いていただきありがとうございました。
先生が描いてくださった挿絵をみていると、心があた
たかくなってくるような気がします。



おおぜいのかたのお力添えで、今回もすてきな童話集
ができましたことを、心から感謝しております。