竜の姿をみた少女


    竜の姿をみた少女6


山深い村にも、ようやくあたたかな春が
やってきました。
湖のほとりでは、空色のいぬのふぐりの
花が咲き始めました。
かなは、いぬのふぐりの花が大好き。



「かな、この空色の花はね、いぬのふぐ
りという花だよ。かわいい花だね。
空のお星さんが、草むらでかくれんぼし
ているみたいだね。いぬのふぐりの花は、
きびしい寒さの中で、春一番に咲くんだよ」
なくなったおかあさんが、教えてくれた
花でした。



そんな春のある日。
かなは、一人でしらかば湖へ行きました。
そして、しらかばの木の下で、湖をなが
めていました。
すると・・・。
どこからか、小さな声が聞こえてきました。


                 つづく



童話「竜の姿をみた少女」は、童話「竜神
になった三郎」の続編。

童話「竜神になった三郎」は、みほようこ
の二冊目の童話集「竜神になった三郎」に
収録されています。



    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



 
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