開善寺の早梅の精10
「文次さん。ちょっと待っていて
くださいね」
そういって、女の人は、奥へ入っ
ていきました。
そして、酒と料理を持ってきました。
「さあ、文次さん、どうぞ。
体が温まりますよ」
女の人は、文次に酒をすすめました。
「うまいっ」
文次は、思わず声をあげました。
こんなうまい酒を飲んだのは、初
めてでした。
酒からは、梅の花のいい香りがぷ
ーんとしました。
「文次さん。歌をよんでくださいな」
「じゃあ、一句よみましょうか」
文次が、歌をよみました。
つづく
信州の伊那谷に、「開善寺」という
寺があります。
「開善寺の早梅の精」は、開善寺に
伝わっている話をヒントにして、
みほようこが書いた物語。
初めて読んでくれたかたへ
開善寺の早梅の精1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080607#p1
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