2018-01-03 開善寺の早梅の精 童話 開善寺の早梅の精 15 「うまいっ」 文次は、思わず声をあげました。 こんなうまい酒を飲んだのは、 初めてでした。 酒からは、梅の花のいい香りが ぷーんとしました。 「文次さん。歌をよんでくださ いな」 「じゃあ、一句よみましょうか」 文次が、歌をよみました。 すると、 「次は、私がよみますね」 そういって、女の人は、すらす らと歌をよみました。 つづく