開善寺の早梅の精


   開善寺の早梅の精 16


「どうやったら、こんなに早く、
歌がよめるのだろう」
文次は、ふしぎに思いました。



文次が一句よむと、続けて女の
人が一句よみました。
歌をよむたびに、女の人は酒と
料理をすすめます。



何句よんだでしょうか。
二人は、数えきれないほど、た
くさん歌をよみました。
文次は、すっかりよってしまい
ました。


       つづく