開善寺の早梅の精14
すると・・・。
風もないのに、梅の花びらが、ひ
らひらと文次の上に舞いおりてき
ました。
そして、梅の花の香りが、いちだ
んと強くなりました。
「文次さん。昨夜は、ほんとに楽
しかったわ。ありがとう。
来年、梅が咲くころ、ここで会い
ましょうね。きっとよ」
どこからか、やさしい声が聞こえ
てきました。
「あの美しい女の人は、早梅の精
だったのかもしれない」
文次は、そう思いました。
つづく
信州の伊那谷に、「開善寺」という
寺があります。
「開善寺の早梅の精」は、開善寺に
伝わっている話をヒントにして、
みほようこが書いた物語。
初めて読んでくれたかたへ
開善寺の早梅の精1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080607#p1
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