白駒の池物語90
「とうちゃんって、ほんとにひどい
人ね。とうちゃんのこと、信じてい
たのに。清太さんがかわいそう・・・」
そういうと、きよは、自分の部屋へ
とじこもってしまいました。
そして、それっきり部屋から出てき
ませんでした。
きよは、届ける食事にも、手をつけ
ていないようでした。
そんなきよの姿をみて、長者は自分
がしたことを後悔しました。
「清太。どうか無事でいておくれ」
長者は、清太の無事を祈りました。
第七章 女神さまからのおくりもの
「長者さま。た、大変です」
白駒の世話をしている人が、長者の
部屋へとびこんできました。
「何ごとじゃ。そうぞうしい」
「白駒がいません」
つづく
「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081103#p1
初めてこの物語を読んでくださった
かたへ
白駒の池物語1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1
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