白駒の池物語


  白駒の池物語65


「そうか。清太を、ここへよんで
おいで」
「はい」
きよは、清太をよびに行きました。



「清太さん。とうちゃんがよんで
いるわ」
「長者が?」
「清太さんに、何か聞きたいこと
があるって」
「おらに聞きたいことって、何だ
ろう」
清太は、長者の部屋へいそぎました。



「長者さま。何かご用でしょうか」
「清太。そこへおすわり」
「はい」
清太は、何をいわれるのだろうかと、
緊張しました。
「清太。清太は・・・娘のきよのこ
とを・・・どう思う?」


             つづく



「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。



   昨日の分は、こちら。


   白駒の池物語64


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081009#p1




初めてこの物語を読んでくださった
かたへ


    白駒の池物語1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1



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