竜の姿をみた少女


竜の姿をみた少女21


「私、さっきから、その光が気に
なってしかたがありませんでした」
「それで、わしの胸ばかりみてい
たのか。この玉は、真澄の玉じゃ」



「ますみの玉?」
「そう、真に澄むと書いて、ますみ
の玉じゃ。
この玉はのぅ、わしが諏訪地方を守
竜神になった時、妻のおとうさん
からゆずられたものじゃ。



過去や未来がみえる、ふしぎな玉な
のだよ。なくなった人が、あちらの
国でどんな生活をしているか、みえ
るのだよ」



「じゃあ、私のかあちゃんの姿もみ
えますか」
「ああ、みえるとも。
おかあさんの姿がみたいかい」
「はい」
かなは、大きくうなずきました。


             つづく



    昨日の分は、こちら


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090629#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜の姿をみた少女1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20090604#p2




童話「竜の姿をみた少女」は、童話
竜神になった三郎」の続編。



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






    童話「竜神になった三郎」


http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html




    童話集「竜神になった三郎」の紹介


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html



     ビーケーワン

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