竜の姿をみた少女21
「私、さっきから、その光が気に
なってしかたがありませんでした」
「それで、わしの胸ばかりみてい
たのか。この玉は、真澄の玉じゃ」
「ますみの玉?」
「そう、真に澄むと書いて、ますみ
の玉じゃ。
この玉はのぅ、わしが諏訪地方を守
る竜神になった時、妻のおとうさん
からゆずられたものじゃ。
過去や未来がみえる、ふしぎな玉な
のだよ。なくなった人が、あちらの
国でどんな生活をしているか、みえ
るのだよ」
「じゃあ、私のかあちゃんの姿もみ
えますか」
「ああ、みえるとも。
おかあさんの姿がみたいかい」
「はい」
かなは、大きくうなずきました。
つづく
昨日の分は、こちら
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初めて読んでくださったかたへ
竜の姿をみた少女1
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童話「竜の姿をみた少女」は、童話
「竜神になった三郎」の続編。
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
童話「竜神になった三郎」
http://www.geocities.jp/dowakan/saburou1.html
童話集「竜神になった三郎」の紹介
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu2.html
http://www.bk1.co.jp/product/2434727