竜神になった三郎25
のどがかわいた三郎は、水を飲も
うと、近くの沼へ行きました。
「おや、なんだろう」
沼に写った自分の姿をみた三郎は、
腰がぬけるほどびっくりしました。
三郎の体は、うろこのついた大き
な蛇になっていたのです。
「せっかく村に戻ってくることが
できたのに・・・。なぜだ。
こんな姿でおっかあに会ったら、お
っかあはびっくりして、腰をぬか
してしまうだろう。
でも・・・、おっかあにひとめ会
いたい」
三郎は、ずるずるーとはって、わが
家にいそぎました。
やっと、なつかしいわが家につきま
した。
「おっかあ、帰ったぞ。
おっかあ、元気でいるか」
三郎は、大声で妻をよびました。
しかし、何の返事もありません。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091230#p1
初めて読んでくださったかたへ
竜神になった三郎1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
- クリック: 45回
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今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。
12月12日発行。
http://www.bk1.jp/product/03220629
小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。