ふしぎな鈴


   ふしぎな鈴23


ー じいちゃんとばあちゃん ー


かなはよちよち歩きの頃から、
遠くに住んでいるおじいさんの
家へ、遊びに行きました。
「かなや、かなや」
おじいさんとおばあさんは、初
まごのかなを、かわいがってく
れます。



「じいちゃん、まってー」
「ばあちゃーん、かなもつれて
って」      
かなは二人のあとをおい、たん
ぼや畑へついて行きます。



二人が働いている間、かなはれ
んげ畑で遊びます。
れんげの花をつんだり、れんげ
の花の上でねころんで、空の雲
をながめました。
 

           つづく



    前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100705#p3



    初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100610#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。