笛の音よ、永久にひびけ3
こげらの鳴き声だと知り、かえで
は「面白い鳴き声だな」と思いま
した。
「ピーヒョロロ、ピーヒョロロ」
晴れた日には、森の上空を、とび
がのんびりとんでいます。
すずめ・しじゅうから・からす・
おながなどは、一年中かえでの木
に遊びにきます。
りすやかもしかも、やってきます。
せみやとんぼ、かぶと虫も遊びに
きます。
森の動物たちは、かえでが大好き。
かえでは、この森の人気者でした。
長い休みになると、村のこどもた
ちも、丘の上へやってきます。
「じゃんけんぽん」
「あいこでしょ」
つづく
前回の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100822#p2
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100821#p2
「笛の音よ、永久にひびけ」は、
スキー大会の会場をつくるために
きりたおされた、信州の志賀高原
の樹令200年の楓のお話。
童話「笛の音よ、永久にひびけ」
は、みほようこの四冊目の童話集・
「ライオンめざめる」に収録され
ています。