古事記神話「古事記物語」


    海彦山彦 11


「ありがとうございました。 では、
海の神の宮殿へ行ってきます」
「山彦よ、気をつけていくのじゃよ」
塩椎神は、山彦の姿がみえなくなる
まで見送ってくれました。

  
   海彦山彦の章 おわり
 


    豊玉比売 1



 しばらく行くと、大きな宮殿が
みえてきました。
「あれが、海の神の宮殿にちがい
ない」
山彦は、ほっとしました。



宮殿についた山彦は、桂の木を探し
その木に登り、海の神の娘がやって
くるのをじっと待ちました。


     つづく