風の神様からのおくりもの


 風の神様からのおくりもの 14


「まあ、小さなまゆ玉だこと。でも、
なんて美しいまゆ玉なの。 こんな
まゆ玉は、みたことがないわ。 だ
れがおいていったのかしら」
おばあさんはまゆ玉を手にのせると、
娘とまごのいる部屋へとんでいきま
した。



「今縁側でね、このまゆ玉をみつけ
たの。 美しいまゆ玉ね。そうそう、
この子の名前だけど、まゆとなづけ
たらどうかしら。 真の優しさと書
いて、まゆと読むのよ」
おばあさんは、娘にいいました。


       つづく